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第18回 シンポジウム
テーマ:エコツーリズムを考える −自然保護と地域経済の両立をめぐる諸問題−
趣 旨: バブル経済が破綻して早10年,今なお日本はその後始末が終わらず,多くの問題が積み残されたままになっている。バブル経済を象徴したもののひとつ,リゾート開発は,各地に大きな傷跡を残した。当時は,地方経済の活性化を目指す「観光・リゾート」が大いに注目されたが,バブル崩壊後,大規模リゾート開発のさまざまな問題点が指摘される一方で,サステナブルな地域づくり,外部資本による大規模な開発より地域資源を活かした内発的発展が広く指向されるようになった。観光に代表される交流・連携を目指す方向は変わらないものの,その手段として,リゾート開発ではなく,グリーンツーリズムやエコツーリズムなどの持続可能な観光が大きく取り上げられるようになった。この10年でグリーンツーリズムやエコツーリズムの具体的な取り組みが各地で行われるようになり,その効果や問題・課題も顕在化しつつある。
本シンポジウムでは,日本におけるエコツーリズムの展開を国内外の事例などから確認するとともに,具体的な取り組みに関する報告から,日本のエコツーリズムが直面している諸問題について考えてみたい。特に,エコツーリズムにおいて自然保護と地域経済の両立をどのように図っていけばよいのか。また,環境のサステナビリティと地域経済のサステナビリティというように,同じ持続可能性を重視した場合でも,そのニュアンスが異なることがある。このあたりの概念整理は現実の事象においてどのようになされているのか。そして,そもそもエコツーリズムは日本に定着しうるのか。定着し有効なものとするには,何に留意し,何を課題とするのか。これらの問題意識のもと,報告と議論を行い,参加者各位が今後,これらの問題を考えていく際の視点やヒントを提供することができないかと期待している。
日 時:2001年10月28日(日) 10:30-16:50
会 場:広島大学東千田キャンパス
法・経済学部東千田校舎(広島市中区東千田町)
※東広島キャンパスとは場所が異なります。
参加費:無料
オーガナイザー:淺野敏久(広島大・総合科学)
カロリン・フンク(広島大・総合科学)
プログラム:
趣旨説明 10:30-10:40淺野敏久(広島大・総合科学)
報告 10:40-11:10カロリン・フンク(広島大・総合科学)
エコツーリズムは持続可能なのか
11:10-11:40淺野敏久(広島大・総合科学)
宮島観光におけるエコツーリズムの試み
11:40-12:10横山秀司(九州産業大・商学)
ヨーロッパにおけるグリーンツーリズムとエコツーリズム
【昼 食】
13:40-14:10牧田 肇(弘前大・生物共生教育研究センター)
新興の観光対象「世界遺産・白神山地」とエコツーリズムの模索
14:10-14:40中井達郎(自然保護協会)
地域にとってのエコ・ツーリズム
−小笠原での試みと課題−
【休 憩】
総合討論 15:20-16:50
懇親会:18:00-20:00
会 場:ひろしま国際ホテル 会 費:5,000円
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