第20回 シンポジウム
ジオグラフィカル・スキル−地理教育の世界的新潮流を探る
学習指導要領は,その目標を「生きる力」を培うことと定め,それには,「学び方を学ぶ」ことが重要であるとした。そこで小中高校の地理では,「地理的技能(ジオグラフィカル・スキル)」の育成が強調された。他方,米国のナショナル・スタンダード(1994),英国のナショナル・カリキュラム(2000年版)でも「ジオグラフィカル・スキル」の育成は,主要な柱とされている。
本シンポジウムの目的は,第1に米国,英国における「ジオグラフィカル・スキル」教育の新潮流を探り,第2にその結果を踏まえて日本の「地理的技能」育成の改善方策を検討し,第3に日本の「ジオグラフィカル・スキル」教育を世界標準に押し上げる道筋を明らかにすることである。
日 時:2003年10月26日(日) 10:00〜17:00
会 場:広島大学東千田キャンパス(広島市中区千田町) 東千田校舎5階501講義室
参加費:無料
オーガナイザー:中山修一(広島大・国際協力研究科),酒川茂(広島女子大・国際文化学部),作野広和(島根大・教育学部)
プログラム:
趣旨説明 10:00〜10:15 中山修一(広島大・国際協力研究科)
報 告 10:15〜10:50 田部俊充(日本女子大・人間社会学部)
米国ナショナル・スタンダードをモデルとした入門期の地図指導-大学生による地理紙芝居の作成-
10:50〜11:25 和田文雄(広島大学附属福山高校)
米国ナショナル・スタンダードの実践例としてのARGUS教材-ジオグラフィカル・スキルの習得をめざすアクティビティに焦点を当ててー
11:25〜12:00 志村 喬(上越教育大・教育学部)
英国ナショナル・カリキュラム(2000年版)開発とジオグラフィカル・スキル
【昼 食】
13:30〜14:05 平川幸子※(広島大・国際協力研究科),湯浅清治(広島大学附属高校),和田文雄(広島大学附属福山高校),高田準一郎(広島大学附属高校),永田成文(広島県立安芸府中高校),ヌ・ヌ・ウェイ(広島大)
高等学校地理における問題解決学習の日米比較
14:05〜14:40 中村和郎(駒沢大・文)
地理学,地理教育と地理的技能
ショート報告 14:40〜14:50 三次友紀子(広島大・院) 英国の地理的技能とICTの活用
14:50〜15:00 熊野敬子(広島大・国際協力研究科)
開発教育と技能
【休 憩】
総合討論 15:30〜17:00 地理的技能育成の改善方策−これからの中心課題−
懇親会:18:00〜20:00 会 場:ひろしま国際ホテル 会 費:5,000円
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