2010年度秋季学術大会のお知らせ(第二報)
地理科学学会では,下記の通り2010年度秋季学術大会(第27回シンポジウム)を開催いたしますので,多数ご参加下さいますようご案内申し上げます。なお,今大会では巡検並びに一般研究発表は実施いたしませんので,あらかじめご了承下さい。
記
第27回 シンポジウム
テーマ:「サスティナビリティ:いま,地理教育が問われているもの
日 時:2010年10月30日(土)10:00〜17:00
場 所:広島市まちづくり市民交流プラザ
(広島市中区袋町)
参加費:500円.ただし,大学院学生,学部学生は無料
オーガナイザー:和田文雄(福山大学・非),前田俊二(広島大学),湯浅清治(広島大学附属中・高等学校)
趣 旨:地球的課題が深刻化している今日,持続可能な社会をめざすサスティナビリティを普遍的な価値観とし,その社会を実現する具体的な行動が要請されている。その前提として教育振興基本計画(2008)が重要施策とする持続発展教育(ESD)の役割は大きく,その中心は学校教育にある。それをうけて新学習指導要領は持続可能な社会の概念を導入し,持続発展教育(ESD)は学校教育の柱の一つとして位置づけられている。地理教育にはESDを推進する中核としての任務が課せられている。地理教育はその役割を十分に果たしうるであろうか?サスティナビリティの理念の実現をめざす地理教育のカリキュラム開発とその実践が地理教育全体に求められている。その意味で地理教育の存在意義が問われているといっても過言ではない。本シンポジウムの目的は,持続発展教育(ESD)としての地理の教育理論を明確にし,教育現場における実践についての検討により、地理教育におけるESD推進の方向性を明らかにすることにある。
プログラム:
Ⅰ.趣旨説明 10:00~10:10 和田文雄(福山大学・非)
Ⅱ.報 告
サブテーマ1 ESDとしての地理教育の意義
10:10~10:35 卜部匡司(徳山大学)「ESDの教授原理とカリキュラム開発」
10:35~11:00 和田文雄(福山大学・非)「ESDとしての地理教育の可能性-『国際実施計画』を手がかりとして-」
11:00~11:25 川田 力(岡山大学)「持続可能な社会に向けた地理学の意義」
11:25~11:50 河本大地(神戸夙川学院大学)「『地域多様性』を育むためのESDを地理教育に」
11:50~12:20 質疑応答とサブテーマ1の討論
【昼食】 12:20~13:20
サブテーマ2 ESDとしての地理教育の実践
13:20~13:45 濱野 清(文部科学省)「学習指導要領におけるESDの位置付け」
13:45~14:10 田部俊充(日本女子大学)「小学校におけるESD実践:課題と方向性の総括」
14:10~14:35 池下 誠(練馬区立開進第一中学校)「ESDの趣旨をふまえた中学校社会科地理的分野の授業実践」
14:35~15:00 中村光則(広島県立三原高等学校)「高等学校地理AにおけるESD授業の実践-チェックシート型と
視点整理型の2つのアプローチによる試み-」
15:00~15:30 質疑応答とサブテーマ2の討論
【休憩】 15:30~15:45
Ⅲ.コメント
15:45~16:00 中山修一(広島大学名誉教授)
Ⅳ.総合討論 16:00~17:00
懇親会:「敦煌・クリスタルプラザ店」広島市中区中町8−18 クリスタルプラザ5F
TEL 082-541-4801 会 費:3500円(当日受付)
お問い合わせ先: 地理科学学会 集会専門委員会
〒739-8522 東広島市鏡山1‐2‐3 広島大学大学院文学研究科地理学教室内
TEL:082-424‐6656 FAX:082-424‐0320
地理科学学会ホームページ集会情報 http://wwwsoc.nii.ac.jp/hga/index.html