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第16回 シンポジウム
テーマ:『地域』としての瀬戸内海―その光と陰―
趣 旨: 瀬戸内しまなみ海道(本四連絡橋尾道〜今治ルート)の開通によって,瀬戸内海が新しい時代を迎えようとしている。3本の本四連絡橋を介して社会経済的な結びつきを強めようとする動き,架橋開通をテコに島の振興を模索する動きなど,橋を利用した将来構想には事欠かない。しかし瀬戸内海には瀬戸(狭門)が連なり,古来より通路として,漁場として,その多様性が人々の生活を支えてきたという歴史がある。1960年代以来の公害問題,島嶼部における過疎問題,近年の海砂採取問題など,瀬戸内海地域へのストレスが増える一方で,橋梁のみを軸に将来を展望することは瀬戸内海本来の多様化を減じかねない。
本シンポジウムでは,各分野の専門家を募り,瀬戸内海地域(特に島嶼部)に生活する人々の視点から,今何を論ずべきかその論点を明示し,併せて,「地域」としての瀬戸内海の将来像を描いてみたい。
日 時:1999年10月24日(日) 10:30〜16:10
会 場:広島県豊田郡瀬戸田町 瀬戸田町町民会館(ベルカントホール)多目的ホール
参加費:無料
オーガナイザー:東 皓傅(広島修道大・商) ,木本浩一(広島大・国際協力) ,加藤幸治(広島大・文)
プログラム:
主旨説明 木本 浩一(広島大・国際協力)10:30〜10:40
問題提起 東 皓傳(広島修道大・商)10:40〜11:05
報 告 塩谷 裕司(明石清水高等学校)「わが国島嶼空間の現状と課題─架橋開通に伴う地域変容─」11:05〜11:35
藤塚 吉浩(高知大・教育)「本四架橋後の地方都市中心市街地の変容─高知市における人口移動分析を中心に─」11:35〜12:05
【 昼 休 憩 】12:05〜13:00
小川 全夫(九州大・人間環境学)「離島の半島化は発展か─地域人口高齢化への取り組み─」13:00〜13:30
村上 和馬(伯方町文化財保護審議会)「しまなみ海道筋の光と影─西瀬戸自動車道の開通とその影響─」13:30〜14:00
カロリン・フンク(広島大・総合科学)「瀬戸内海:観光「地域」の可能性」14:00〜14:30
【 休 憩 】14:30〜14:40
総合討論 14:40〜16:10
巡 検
シンポジウムの議論を一層深めるために,巡検を実施いたしました。
25名の参加者を迎え,しまなみ海道の開通によって変貌を遂げつつある島々の現在を,
専門家の解説を交えながら見学しました。
日 時:1999年10月23日(土) 10:00〜17:30
コース:瀬戸田港桟橋 午前10時00分集合
瀬戸田港→しまなみ海道(多々羅大橋・大三島橋を通過)
→伯方塩業(天日海塩を用いた製塩工程を見学,説明あり)
→昼食(伯方島名物「塩ラーメン」)
→木浦城展望台(木浦地区造船所群や能島水軍城を展望)
→シトラスパーク(地域特性を生かしたテーマパークを見学,説明あり)
→耕三寺参道商店街(旧商店街の盛衰と新市街地の観光産業)
→瀬戸田港解散
地形図:25,000分の1「瀬戸田」「木浦」
案内者:東 皓傳・村上和馬・加藤幸治・梅田克樹・杉下一郎・矢寺太一
巡検参加費:3,000円(昼食代およびシトラスパーク入場料は別途)
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